こっちの耳は鼓膜がないから聞こえない…
年だから聞こえないのは当たり前…
障害者手帳は年を取るともらえない…
補聴器はみんな具合悪いと言っている…
多くの方が補聴器やご自分の聴こえについて
医師や専門の相談員のアドバイスより
友人や知人の方からの情報や思い込みで
聞こえを諦めたり、長く悩んだりしています。
そして、本当に高齢で聴こえに不自由してから
ご家族と一緒に来店される方が多くいます。
しかし、長い間難聴を放置すると、脳が言葉や
音の感覚を忘れて、補聴器の効果が出にくい
「言葉の明瞭度(判別)が低い」場合があります。
語音明瞭度(弁別)の測定
その人にとって最適の状態(雑音のない環境で
音を徐々に大きくして一番いい大きさの音)
一文字ずつ言葉を聞いて、最高でどの位言葉が聞き分け
られるかるか補聴効果を予測する。 |
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音を大きくすると
正解率が100%に
なる例
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音を大きくしても
正解率が80%で
頭打ちになり、
それ以上
音を大きくすると
正解率が下がる例
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「耳が遠い方が長生きする…」
耳は聞こえなくても痛くありません。
しかし、難聴は孤独や疎外感、経済的不利益など
別の形で「聴こえない痛み」を伴います。
しかし、「補聴器さえ付ければ、どんな会話も
健聴者と同じように聞こえる。」というのが
一般的な方の補聴器のイメージです。
難聴には鼓膜や中耳に障害がある伝音性難聴、
内耳から神経、脳の一部に障害がある感音性難聴、
その両方に障害がある混合性難聴と
3タイプの原因と部位の違う難聴があります。
(詳しい診断は医師にご相談下さい。)
先の明瞭度とも関係し、補聴器で聴こえる人と
聴こえない人の差が出ることは事実です。
補聴器をつけて全く効果がない事はありません。
しかし、どんな難聴にもフィッティングなしで
対応できる完璧な補聴器は一つもありません。
聞こえる周波数によっても様々な聴力型と原因そして対処法があります。 |
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補聴器は使うことにメリットも多くありますが、
費用や煩わしさなどデメリットもあります。
補聴器は精密な医療機器で少し難しい道具です。
一方、高齢になるほど目や手先の感覚が鈍り、
標準的な補聴器でも着脱や操作が困難になります。
ご購入の判断も一人では少し難しくなります。
また、大きい音が必要でも耳はすぐに慣れません。
自立して聴こえる人生を楽しむためには、
ご家族やご自身が聴こえの変化に気を配り、
常に「耳の健康」聴こえを保つことが大切です。
聴こえについてはまずは医師、
補聴器のことは専門店で
一度ご相談されることをお勧めします。
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